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【2025超入門】EXCELマクロの作成から実行までを徹底解説2025年12月6日

マクロ作成は「起動 → 作成 → 保存&実行」の3ステップだけ

まず全体像から押さえます。エクセルマクロは、どれだけ複雑な処理をしていても、流れそのものは変わりません。
1.Excelを起動し、マクロを使える準備をする
2.VBE(Visual Basic Editor)でマクロを書いて保存する
3.書いたマクロを実行して、動作を確認する

この3つができれば、「マクロを使う人」としてのスタートラインには完全に立てています。

開発タブを出さないと、マクロは何も始まらない
マクロ作成の入り口になるのが、リボンにある「開発」タブです。初期状態では表示されていないことが多いので、最初にここを出します。
1.「ファイル」→「オプション」
2.左メニューから「リボンのユーザー設定」
3.右側の一覧で「開発」にチェックを入れて「OK」

これで、ホーム・挿入などと並んで「開発」タブが表示されます。マクロ作成、VBAエディタの起動、マクロの記録などはすべてここからアクセスします。

Visual Basic Editor(VBE)を開く
「開発」タブが出せたら、いよいよ“マクロを書く部屋”=VBEへ。
「開発」タブ →「Visual Basic」をクリック、もしくはショートカットで Alt + F11

画面が切り替わり、VBEが開きます。ここに見えていてほしいパネルはだいたい次の3つです。
・プロジェクト エクスプローラー(左側:ブックやシートの一覧)
・プロパティ ウィンドウ(左下:シート名などの設定)
・コードウィンドウ(中央〜右:実際にコードを書く場所)

もしどれかが見えなければ、VBEのメニュー「表示」からチェックを入れて表示する習慣をつけておくと安心です。

標準モジュールを作って、最初のマクロを書いてみる

VBEが開いたら、次は「コードを書く紙」を用意します。それが「標準モジュール」です。

標準モジュールを挿入する
1.VBA上部メニューから「挿入」→「標準モジュール」
2.プロジェクト エクスプローラー内に「Module1」などが増える

この Module1 を選ぶと、右側の大きな白いスペース(コードウィンドウ)にカーソルが置かれます。ここに実際のマクロを書いていきます。

Sub〜End Sub の「枠」を必ず先に書く
マクロの最小単位を「プロシージャ」と呼びます。その基本形が次の枠です。


Sub Sample1()

End Sub

これはSub Sample1() が「マクロの名前」で、End Sub が「ここでマクロ終わり」の印です。まずはこの2行を打ってから、その間に処理を書いていく癖をつけると、構文エラーを出しにくくなります。

セルに値を書き込む
では、A1とA3に数字を書き込むだけの、超シンプルなマクロを書いてみます。


ample1()

Range("A1").Value = 52
Range("A3").Value = 15

End Sub

Range(“A1”).Value = 52これはA1セルに 52 を入れるです。Range(“A3”).Value = 15はA3セルに 15 を入れるです。
ここまで書けたら、マクロの「設計」は完了です。あとは、保存して実行するだけになります。

マクロは「.xlsm」で保存しないと消える

ここで多くの人が最初につまずくポイントが、「ファイル形式」です。

.xlsx ではマクロは保存されない
エクセルの普通のブック(Book1.xlsx のような拡張子)にマクロを書いて保存すると、マクロは保存されませんという警告が出ます。
エクセルの保存形式は
・.xlsx:マクロを含めない普通のブック
・.xlsm:マクロを含められる「マクロ有効ブック」

マクロ付きで保存したいなら、かならず .xlsm を選ぶ必要があります。

正しい形式で保存する手順
1.「ファイル」→「名前を付けて保存」
2.「ファイルの種類」を「Excel マクロ有効ブック(*.xlsm)」にする
3.好きな名前を付けて「保存」

もし .xlsx のまま保存しようとして警告が出たら、いったん「いいえ」を押して戻り、種類を .xlsm に切り替え直します。これで、さきほど書いた Sub Sample1() の中身がブックにきちんと保存され、次回開いたときもマクロが残るようになります。

マクロを実行する3つのやり方

書いて保存したマクロは、「どうやって動かすのか」が分かれば、もう怖くありません。

① VBEから実行する

一番シンプルなのは、VBEの中から動かす方法です。
1.VBEで Sub Sample1() のどこかにカーソルを置く
2.ツールバーの「再生ボタン(三角)」を押す。もしくはキーボードの F5 キー

これでマクロ全体が一気に実行されます。Excel側のシートに戻ると、A1とA3に数字が入っているはずです。

② F8で「一行ずつ」ステップ実行する
動きが不安なときや、エラーの場所を見つけたいときは、F8 キーでのステップ実行が便利です。
・F8 を押すたびに、1行ずつ黄色くハイライトされながら処理が進む
・どの行で何が起きているか、目で追える
・変数の中身やセルの変化を確認しながら動作チェックができる

マクロの勉強をし始めた段階では、新しく書いたコードは一度 F8 でなめてから本番実行する、くらいの慎重さでちょうど良いです。

③ シート上のボタンやショートカットに割り当てる
実務でよく使うマクロは、毎回VBEを開いて実行するのは面倒なので、次のような工夫をします。

・「挿入」→「図形」→四角形などを配置し、「右クリック→マクロの登録」で Sample1 を割り当てる →  ボタンぽくクリック実行できる
・「開発」タブ→「マクロ」→マクロを選んで「オプション」からショートカットキーを設定 → Ctrl + Shift + S などで一発起動

操作頻度が高いマクロほど、VBEを意識しない実行方法にしておくと、現場でのストレスが一気に減ります。

作ったマクロを「実務で使えるようにする」考え方

ここまでで、「起動→作成→保存→実行」の一連の流れはひと通りしました。
ここから先は、「どうやって応用の階段を上っていくか」の話です。

いきなり完璧なコードを書こうとしない
初心者のうちは、白紙からすべてを書こうとするとほぼ必ず挫折します。まずは「セルに値を入れる」「コピーして貼り付ける」など、超小さな目的に絞る。1つできたら、そのコードをコピペで増やしながら応用していく。「うまく動いたコードは資産」として、別ファイルでも使い回す。この繰り返しで十分に“実務レベル”に到達できます。
あとネット上のサンプルコードを「部品」として使うのもありです。Web上には、同じような悩みを解決するためのVBAサンプルが山ほどあります。
目的に近いコードを見つけ、自分のブックのモジュールにまるごと貼り付けて一旦実行してみる。その後にシート名やセル番地だけ、自分の環境に合わせて書き換える。
この「部品化」の感覚が身につくと、ゼロから考える時間が激減し、VBAが一気に現場で使えるツールになります。モジュール内に Sub が増えていっても、支障がなければそのままで構いません。「必要なものだけ使う」で問題ありません。

マクロ記録(レコーダー)も遠慮なく使う
Excel標準の「マクロの記録」機能も、非常に強力な味方です。
・手作業でやっているクリックや操作を、そのままVBAコードに変換してくれる
・自分では書けないプロパティやメソッド名も、記録すれば自動で出してくれる

レコーダーで生成されたコードは冗長なことも多いですが、「どう書けばいいか分からない処理のヒント」としては最強です。余計な部分を削るのは、慣れてからゆっくりでかまいません。

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